【2024年最新版】初心者でも分かりやすいマーケティング用語14選!フレームワークの意味と例文を紹介
SNSの発展やAIの普及に伴い、マーケティング業界は日々、目覚ましい勢いで変化しています。ついこの間までの戦略が、今日は通じないなんてことも日常茶飯事。そんな激動の業界で、近年になって特に注目され始めたのがフレームワークという概念です。
様々な状況に対応できるようにパターン化された枠組みは、適した分析法を用いることで、外的要因の影響を最小限に抑えたまま正確かつ論理的な戦略を立てることが可能。ですがフレームの種類は非常に多く、いちいち調べて回るのも一苦労です。
そこで今回は代表的なフレームワークを中心に、社会人なら知っておきたいマーケティング用語をまとめてご紹介します。新社会人や業界初心者でも分かりやすいように簡単な解説や例文も併せてご紹介していきますので、是非ともスタートダッシュに役立てて下さいね!
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【フレームワークとは?】
問題解決や意思決定、分析や戦略などをパターン化し、共有するための枠組みを指します。情報を図式化したものが多く、状況に応じたパターンに沿って対応を行うことで、発想や分析を効率化するためのツールとして用いられる場合が多いです。
5Forces分析
外部環境の脅威を分析して、自社が成長するための戦略を編み出すフレームワークです。自社がさらされている脅威(Forces)を「競合他社」「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」「新規参入の脅威」「代替品の脅威」の5つから分析し、自社の競争優位性を探るために用いられます。
4P分析
マーケティング施策を企画・立案する際に用いられるフレームワークです。「どのような製品を(Product)」「いくらで(Price)」「どのような形で(Place)」「どのように売るか(Promotion)」という4つの視点から分析を行います。
また、Customer value(顧客価値)、Customer Cost(コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の4つを用いて、顧客視点から分析する4C分析という方法も存在します。
3C分析
「顧客(Customer)」「自社(Company)」「競合他社(Competitor)」の3つを軸にして市場環境を分析するフレームワークです。市場や顧客のニーズ変化と、変化に対する競合の対応を調査し、その上で自社が成功できる要因を探します。
AIDMA
消費者の購買プロセスを表すフレームワークです。「Attention(認知)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の4つで構成され、消費者が商品を認識し、関心を持ち、記憶することで購入に至る流れのことを指します。
AISAS
インターネットやSNSの普及により、消費者の購買プロセスが変化したことから新たに提唱された、消費者の購入プロセスを表すフレームワークです。受動的な購買プロセスである「AIDMA」の一部が「Search(検索)」「Share(共有)」に置き換わったものを指します。
ECRS
業務の無駄を洗い出し、改善を図るフレームワークです。「Eliminate(排除)」「Combine(統合)」「Rearrange(組み替え)」「Simplify(簡素化)」の4つからワークフローを見直し、効率化を進めるために用いられます。
PEST分析
「Politics(政治)」「Economy(経済)」「Society(社会)」「Technology(技術)」の4点から、自社を取り巻く外部環境を分析するためのフレームワークです。市場内の動きに止まらないマクロ環境を分析できるため、より幅広く俯瞰的な視点から戦略を立案するために用いられます。
RFM分析
「最新購入日(Recency)」「購入頻度(Frequency)」「購入金額(Monetary)」の3つの指標をもとに顧客を分類するフレームワークです。顧客の性質を明確にし、それぞれに合わせた効率的なマーケティング施策を実践するために用いられます。
MECE
物事を整理する際に、漏れや重複といった問題を無くし、正確な判断をするためのフレームワークです。「Mutually(お互いに)」「Exclusive(重複せず)」「Collectively(全体に)」「Exhaustive(漏れがない)」という意味を持ち、必要な要素を網羅しつつ重複しないようにする考え方のことを指します。
SIPS
ソーシャルメディアを頻繁に活用する消費者の行動を表したモデルを指します。「Sympathize(共感する)」「Identify(確認する)」「Participate(参加する)」「Share&Spread(共有・拡散する)」の4つからなり、SNSの普及に伴って重要視され始めたフレームワークです。
SMART
達成しやすい目標を立てるためのフレームワークを指します。「Specific(具体的)」「Measurable(測定可能)」「Achievable(達成可能)」「Relevant(関連性)」「Time-bound(期限を持つ)」の5つからなり、これらを満たすことで具体的かつ実行可能な計画を立てやすくなるというものです。
STP分析
新規事業を展開する際に、製品の市場における立ち位置を明確化することで、その後のマーケティング戦略を計画的に組み立てるためのフレームワークです。「セグメント化(Segmentation)」「ターゲット選定(Targeting)」「ポジション取り(Positioning)」の3点から分析します。
SWOT分析
自社を取り巻く環境と、それに対する自社の状況を分析するためのフレームワークです。内部環境と外部環境を「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」から調査し、既存事業の改善点や伸ばすべきポイントを見つけるために用いられます。
VRIO分析
「Value(経済的価値)」「Rarity(希少性)」「Imitability(模倣可能性)」「Organization(組織)」の4点から、自社の競争優位性や経営資源を把握するためのフレームワークです。自社の強みと弱みを把握し、競合他社に対して差別化を図ることで効率的な経営戦略の立案に活用します。
まとめ
ここまで代表的なマーケティング用語についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
フレームワークは一見すると分かりにくく、類似するものも多いため一度で覚えるのは難しいかと思います。ですが先述したように、この概念はあらゆる状況に効率よく対応するために生み出されたもののため、一度理解してしまえば様々な場面で活用できる、非常にコストパフォーマンスの良い知識だと言えます。
是非これらの知識をマスターして、目まぐるしくもやりがいのあるマーケティング業界の荒波を乗りこなしましょう!